トップページ >ご挨拶

ご挨拶

第4回認知症懇話会実行委員長
阿部 育実(あべ いくみ) 
坂総合病院 認知症看護認定看護師

このたび、第4回認知症懇話会を仙台で開催することになりました。昨年の東日本大震災では、全国から多大なご支援をいただき、本当にありがとうございました。あの大災害から早1年余り経ちますが、津波の被害の大きかった沿岸部はもとより、最近は、海から離れた地区でも地震で被災した建物の取り壊しが進み、私の勤務する坂総合病院7階病棟からの眺めは、あちらこちら虫食いのように空き地のある風景となっています。

2005年に「痴呆」から「認知症」に名称が変更され、国は、高齢化に伴い年々増加している認知症高齢者に対する様々な対策を考えてはいますが、医療や介護環境の整備はまだまだ不十分で、認知症高齢者や介護家族にとって厳しい現状が続いています。

この現実の中、認知症高齢者ご本人や介護しているご家族、そして認知症ケアに携わる私たち自身が、明るい希望を持ち、住み慣れた環境の中で活き活きとそして心おだやかに暮らして行けることを目指し、今回の懇話会のテーマを「笑ってすごせる認知症−心おだやかに暮らせる環境づくり−」としました。認知症の周辺症状BPSDは、介護負担を増大させまた個人差が大きく、認知症にマイナスイメージを与えている要因となっている半面、関わり方次第で予防や軽減ができると言われています。参加者の皆さまが、日々の認知症高齢者との関わりの中で感じたこと、学んだこと、良いケアが出来て嬉しかったことなどを持ち寄り、そのエッセンスを是非、明日のケアに繋げていただきたいと考えております。そして、皆さまそれぞれが情報交換し交流することで、認知症ケアに携わる同志として、活力を得ていただければ幸いです。

只今実行委員会では、着々と準備を進めています。宮城県の観光キャンペーンのキャチフレーズは「美味(うま)し国 宮城」。まさに美味しいものがたくさんある宮城に、是非いらして下さい。それでは、12月7日、8日、仙台で皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

ページトップへ戻る
Copyright(C) 第4回認知症懇話会inみやぎ All Rights Reserved.